連作短編集。
夜な夜なバーに集う、歴史学者と在野の研究者が論争する。
歴史上の事件に新たな角度から光を当て、意外な結論を導く。
「邪馬台国はどこですか」という表題作と「聖徳太子は誰ですか」という作品がおもしろかった。
邪馬台国の場合、九州でも畿内でもない、別のある場所にあったという。
そのヒントは、南北を逆さまにして、魏志倭人伝を読み直すとわかる。
聖徳太子の場合、誰かと誰かが同一人物だったという叙述トリック顔負けの結論だ。
それ以上に蘇我氏が渡来人ではなかったという論の方が驚きだった。
他四編。
いささか、女性の書き方にかなり難がある。
しかしアイデアは買える。