第1話 僕はないちっち (守屋浩)
上京した女を追って男(青木崇高)も東京に出て行く。ボクサーになって夢を掴みかけた男だったが・・・

第2話 これが青春だ (布施明)
地元のエアギター大会で好きなお嬢様に良いところを見せようと若い大工(松尾諭)がエントリーしたが、大遅刻してしまい・・・

第3話 小指の思い出 (伊東ゆかり)
大杉漣が主人公、星新一のショートショート にありがちな作品。

第4話 ラブユー東京 (黒澤明とロスプリモス)
原始時代から転生したホモヤクザ(正名僕蔵)の話。

第5話 女のみち (ピンからトリオ)
監督脚本 三原光尋
若い男がサウナに入るとヤクザ(宮史郎)に絡まれるが・・・

第6話 ざんげの値打ちもない (北原ミレイ)
中年女(余貴美子)は若い女(吉高由里子)が付き合っていた男に捨てられ殺そうとするのを必死に止めて、バイクの乗り方を教えてやる。

第7話 いとしのマックス/マックス・ア・ゴーゴー (荒木一郎)
蛭子能収が自作漫画の通りに映画を撮ったらこうなったと言う作品、主演武田真治

第8話 乙女のワルツ (伊藤咲子)
かつてバンドをやっていて付き合ってた女の子が今や…主演 マモル・マヌー

第9話 逢いたくて逢いたくて (園まり)
監督脚本 矢口史靖
ある日、アパートに転居してきた夫(妻夫木聡)と妻(伊藤歩)は不思議な手紙の束を見つける。

第10話 みんな夢の中 (高田恭子)
中年女(高橋恵子)とその小学校時代の友人たちは、久しぶりに廃校になった小学校に集まり同窓会を開く。そこで皆に不思議なことが起きる。

フィナーレ 東京ラプソディ (オリジナル藤山一郎、歌手渥美二郎)
バスガイド(瀬戸朝香)は今日も色々なお客様を乗せて、はとバスツアーに出発する。
昭和の大ヒット歌謡曲のPV風映画を若手監督候補に作らせてコンペ風に競わせた。だから玉石混交である。全体を一まとめにして、ああだこうだと言う意味はない。あなたはどの作品が面白かったですかと単に尋ねているのだ。

それでもこの作品は失敗である。昭和歌謡に対する愛情やリスペクトをあまり感じられない。昭和の音楽映画を一つでも見たことがあるのか。日活映画「南国土佐をあとにして」「アカシアの雨がやむとき」など名作を見ているのか。カラオケにもならない駄作が多い。そう言う意味で上映当時に嫌悪感を抱いた人も多いようだった。

 

 
監督脚本を記載しているのは面白かった話。第9話の矢口史靖は既にメジャー監督だから当然のことだが、第5話の三原光尋もなかなか面白かった。一番バカバカしかったのが、蛭子さんに監督脚本をやらせてしまった第7話。漫画でできることをそのまま映像にしたアニメ風実写映画だ。あとの監督候補生は名前をあげるほどのこともない。

 

鈴木ヒロミツが余命告知する医師役など2作品に出ている。実は当時既に体調は悪くて自身は覚悟していたようだが、この作品のクランクアップ後に末期の肝臓癌告知を受け、上映を前にして残念ながら亡くなった。何故11曲も昭和サウンドを選んだのに、サイケデリック・ロック最高峰のバンドにして彼がボーカルを務めたモップスの「たどりついたらいつも雨ふり」を取り上げなかったのだろう。モップスは歌謡曲とは言えないかも知れないが、アメリカのアニマルズこそ演歌だと俺は思っているんだけどね。