「月光仮面」編
中山博士が特殊爆弾を開発して実験するが、謎の人物が実験場に侵入してきた。そちらに気を取られていると、爆弾の機密の入ったカバンが盗まれる。(当時の日本は米国からの真の独立のために北朝鮮と同じようなことをしたかったのか、それを阻止するのは米国?)
祝探偵事務所では秘書のカボ子若水ヤエ子)が実験場からのSOS電話を受ける。しかし祝探偵は仕事で呼ばれてインドへ出発し、助手の五郎八(柳谷寛)が見送ったところだった。
その夜どくろ仮面の「仮面」だけが中山邸に送りつけられる。その後再び敵の集団が現れて中山博士の娘あやこは捕まってしまう。
そこへ月よりの使者月光仮面がやってきて、娘を解放し、どくろ仮面の一味の後を追う。
保管している爆弾も盗まれかねないとのことで場所を移送しようと決まったが、それもどくろ仮面の知ることになる。警察に扮した敵の一味が中山博士と爆弾を奪うが、五郎八が隙を見て爆弾を奪い返す。そこからどくろ仮面と月光仮面の爆弾奪い合いが始まる。ひょんな事から爆弾が走行する列車の上に乗ってしまうが、月光仮面がヘリコプターで奪い返す。
ドクロ仮面はまだ諦められず、少女を誘拐して爆弾の機密を明らかにせねば少女を殺すと言って中山博士を脅す。ついに中山博士は娘のロケットに隠してあることを言ってしまうが、そこに月光仮面が救出に来る。

「月光仮面 絶海の死斗」編
中山あやこのロケットがドクロ仮面に奪われるが、祝探偵はすでに偽物と入れ替えていた。逮捕された一味のタイガーとユリ兄妹の暗殺を図り爆弾を警察に送りつけるが再び祝探偵によって防がれる。だがタイガーは一味に狙撃されて殺される。ドクロは機密を渡さねば博士を殺すと脅す。祝探偵は止むを得ず機密のありかを示す地図を渡すが、ドクロは博士とともに船に乗り込み警察の追跡から姿をくらます。祝探偵は変装して乗組員として乗り込むが、見破られ海中に飛び込む。

月光仮面は宣弘社制作のテレビドラマだったので、東映が映画化権を得て特撮映画に仕上げた。
配役はドラマから大きく変更されている。とくに主役が大瀬康一から大竹文武に交代した。大竹は以後月光仮面シリーズに主演するが、後に悪役に転向しさらに村西とおるのもとでAV監督をしていた。

この映画はテレビドラマの「どくろ仮面編」を扱っている。夏休み映画で「月光仮面」が上映された翌週には「月光仮面 絶海の死斗」が上映された。当時家庭にテレビを持たなかった子供達は月光仮面に会えて嬉しかったろう。
しかし内容はややお粗末で第1作は良かったが、第2作は脚本も演出もダラダラして内容がほとんどない。東映が早撮りのため手を抜いたと推察する。

 

監督 小林恒夫
原作・脚色 川内康範

配役
祝十郎 大村文武
中山博士 宇佐美淳也
中山あや子 峰博子
袋五郎八 柳谷寛
ユリ 小宮光江
赤星博士 佐々木孝丸
バテレンお由 原泉
カボ子 若水ヤエ子

 

 

因みにテレビドラマ「月光仮面」は予算を現在のTBSに値切られて、ドラマ製作に関しては素人同然の宣弘社(本来は広告代理店)自身が製作することになり、四苦八苦して予算のかからないドラマを作ったが子供達に馬鹿受けで社会現象となり、視聴率も40%に達した。今で言えば、アニメ「けものフレンズ」とそっくりである。

 

月光仮面のベースは鞍馬天狗等の時代劇であると言われる。名女優・原泉が山姥的存在(役名・バテレンお由)で登場するが、これも川内康範が時代劇的発想で生み出したキャラだ。こんなところから仮面ライダーと戦隊ものに至る東映特撮ヒーローの世界は始まったのである。

 

月光仮面+月光仮面 絶海の死斗 1958 東映

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