全6作にわたる探偵ニックと妻ノラのシリーズ第一弾。

原作は「マルタの鷹」を書いたダシール・ハメットで、当時アメリカのハードボイルド系ミステリ作家は原案の形(時には脚本参加でも)ハリウッド映画(とくにフィルム・ノワール)に貢献していた。

「AFIゆかいな映画」で史上32位に選出されているが、今見るとそれほど面白いわけではない。

娘ドロシーは結婚を間近に控えている。しかし父親の発明家ワイナントは行方不明になる。同時に元秘書のジュリアの死体が発見される。実は彼女がワイナントの離婚した原因だった。警察はワイナントを被疑者として追うがなかなか足取りが掴めない。そして名探偵ニック夫妻がワイナントの行方を探すように依頼される。

まだこの時代の西海岸は戦争の影さえ感じさせない。

ニック(ウイリアム・パウエル)と妻ノラ(マーナ・ロイ)は優雅で小粋な遊び心一杯だ。

後年のロバート・ワーグナー、ステファニー・パワーズがおしどり探偵に扮したアメリカテレビドラマ「探偵ハート&ハート」を思い起こさせる。この二人も終わってみればいつも熱々だったな。

しかしツンデレ成分なら英国のアガサ・クリスティ原作「トミーとタペンス」初期シリーズの方が充満していると思う。これはジェーン・オースティン以来の女流文学の伝統を守った成果だろう。

監督 W・S・ヴァン・ダイク

原作 ダシール・ハメット
配役

ニック・チャールズ:ウィリアム・パウエル
ニックの妻・ノラ:マーナ・ロイ
ドロシー:モーリン・オサリヴァン

 

影なき男(The Thin Man) 1934 MGM

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