当時人々は文化住宅寄宿生活から、団地に住むようになり生活様式が大きく変化してきた。
そんな団地での夫婦喧嘩、お隣とのトラブルなどを七つの大罪に見立ててお送りする連作団地ムービー

1.虚栄の罪・・・太郎と花子夫婦は抽選で団地に入るが、かえって近所に対して見栄を張ることになる。
2.覗きの罪・・・花井は近所の覗きが趣味。しかし自宅を覗くと妻みどりが男と抱き合っていた。
3.己が罪・・・松田は妻が宗教に凝って子連れで留守にしている間に愛人と浮気をしているが、その妻が神のお告げで帰って来た。
4.やりくりの罪・・・三谷は大の碁好き。しかし妻が売ってしまう。ある日、碁打ち仲間宅へ行くと、、、
5.過淫の罪・・・川島の妻は子供ができれば2DKに移れると聞いて、急に積極的になる、、、
6.嫉妬の罪・・・木村と隣家の妻青野すみ子がエレベーターで二人きりになる。そのときエレベーターが故障で停止する、、、
7.文明の罪・・・団地婦人会の働きかけでセルフ・クリーニング機が置かれ、クリーニングは夫の仕事と婦人会で決定される。それに対して夫達は、、、

 

嫉妬の罪がShit と掛けているような気がして面白かった。覗きの罪は現在なら洒落にならないw。また配役で沢村いき雄がこれほどフィーチャーされた作品はない。

 

監督 千葉泰樹 、 筧正典
脚本 長瀬喜伴
製作 安達英三郎

配役
中村太郎 小林桂樹
中村花子 司葉子
中年の団地職員 沢村いき雄
花井正男 高島忠夫
花井みどり 団令子
田岡孝二 堺左千夫
松田京一郎 益田喜頓
愛人ゆかり 浜美枝
松田信江 千石規子

三谷一郎 加東大介
三谷洋子 東郷晴子
佐藤修吉 佐田豊
佐藤幸子 森今日子

川島弘二 児玉清
川島由美子 北あけみ
マリ子 上原ゆかり
引っ越しの夫 古田俊彦
引っ越しの妻 北川町子

木村宗平 三橋達也
妻和子 八千草薫
青野利夫 藤木悠
妻すみ子 草笛光子

 

最初の東京オリンピックの頃は、鉄筋の公立団地が物珍しく、抽選で入居者が選ばれていた。それ以前はアパートが平屋で文化住宅と呼ばれたり、二階建て一軒家の二階の貸間に寄居させてもらっていたので、プライバシーが少なかったのだ。現在でも格安市営住宅はあるが、昔は団地に入居することがオシャレだった。
その後、団地の大型化が進んでニュータウンと名乗るようになったと言えば、団地を知らない若い人にもわかるかな。

最初の核家族とは、こういう環境で生まれた戦中派夫婦だったのだが、核家族第一世代の揉め事の多くも浮気とケチ絡み。今と大して変わらなかった。
今との違いは、長寿化してしまっために介護問題が発生し、親に年金が当たるようになって子供達が自立しなくて良くなり引き篭もりが起きたことだ。

団地・七つの大罪 1964 東宝

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