吉永小百合が小学校教師を演ずる作品。小百合映画には珍しく湊かなえ原作のミステリである。ただし人によっては何が謎であるか気付かずに見てしまうかも知れない。
 

監督は阪本順治、撮影は日本を代表する木村大作。元生徒役に満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、森山未來ら当時の若手スターを揃えている。

北海道の離島の分校に40歳の川島はるが夫の大学教授とともに赴任してきた。
はるは、クラスを一つにまとめるために子供たちにコーラスを学ばせた。それは成功し札幌のコンクールに出演することになる。しかし直前になって結花の声が出なくなる。彼女を元気づけようとクラスメイトや夫(柴田恭兵)と海岸でバーベキューパーティーを開くが、その最中に事故が発生して夫が亡くなる。
間もなく教職を辞したはるは20年後、札幌の図書館を定年退職した。そんなある日、彼女は刑事の訪問を受ける。離島での教え子鈴木信人(森山未來)が人を殺して行方不明という。はるは昔の信人の引っ込み思案を思い出して信じられなかった。
はるは、20年ぶりに子供たち出会う旅に出かける。それは20年間封印していた秘密への旅でもあった。

吉永小百合映画で謎解きの興奮を感じさせられたことはなかった。
その一方、脚本をご都合主義に感じるところもあった。例えば大人になった七重にはる先生が会いにいった時、七重の不倫相手の奥さんが飛び込んできたこと。
原作は短編だからご都合主義にであるのは仕方がない。脚本家がその辺をうまく脚色できなければならない。
 

しかし脚本家に対する批判は、最後の合唱会シーンを見て吹っ飛んだ。あれは卑怯だw。涙でグジャグジャになってしまったではないか。

北のカナリアたち 2012 東映

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