珍しいハンガリーの年金映画。
老人版「俺たちに明日はない」
元共産党員の年金受給者が債務に苦しんで生活に困っている。
妻に贈ったイヤリングを差し押さえられ、夫はついに堪忍袋の緒が切れた。
はじめは夫一人で強盗をし、愛車のチャイカで移動しながら、妻と合流する。
そして各地でピストル連続強盗をして逃避行する。
テレビでは年金生活苦の老人夫婦の犯行として好意的にとらえている。
コピーキャットも出てきた。
しかし警察は威信に賭けて何としても逮捕しようと追跡する。
亡き息子の墓に参った後、夫婦はガソリンを抱いて警察が道路に置いた障害物に突っ込み自爆する。
年金生活の苦しさは、日本だけでなく、東ヨーロッパでも同様である。
いや共産党の崩壊以後、急に年金生活水準が低下したという意味では、あちらの方が年金先進国だ。
それだけにヨーロッパでも他人事ではなかったろう。
同国映画として久しぶりの大ヒットとなったようだ。
数年して日本でもロードショーしていた。
そのときは見損ねたが、ようやく見ることができた。
「ユーモアたっぷり」という宣伝文句には疑問を感ずる。
最後は「死んで」罪を償ったのだ。
「もしかしたら死んでいないのでは」というのは、あくまで人々の願望である。
こんな簡単な犯罪を大捜査する警察の間抜けさは確かに「ユーモアたっぷり」だが。
監督 ガーボル・ロホニ
脚本 バラージュ・ロヴァシュ
原作 ポジュガイ・ジョルト
出演
エミル・ケレシュ
テリ・フェルディ
ユディト・シェル
ゾルターン・シュミエド
ロシック・ジョコ

人生に乾杯! 2007 ハンガリー

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