ジョン・トラボルタが女装してダンス・ミュージカルに久々登場した映画。「サタデーナイトフィーバー」、「ステインアライブ」、「グリース」などの頃はミュージカル・スターだったが、1990年代からアクション映画へ転向し、最近では渋みのある演技派として知られていたから、久々のミュージカルへの復活だった。
他にも元ミス・ボルチモア役にミシェル・ファイファー、エドナ(トラボルタの女装)の夫役にクリストファー・ウォーケン、主人公の恋人役にザック・エフロンと配役は豪華である。

1960年代初頭のボルチモア。この地域はかなり保守的だった。学校の白人と黒人のクラスは別で、一緒に踊るミックス・ダンスも禁止されていた。そんな中、ティーンに人気のダンス番組がオーディションをするという。太めなトレイシーは白人だが、ダイナミックなダンスが得意で、オーディションに出たいと言い出す。母のエドナは傷つくからと止めるが、父ウィルバーはビッグなんだからビッグになれと送り出す。結果は太っているから不合格になってしまう。しかし黒人クラスでR&Bステップを踏むトレイシーを番組のボーカル・リンクが見て推薦し、番組ホストのコーニーも気に入りレギュラー入りを果たす。すると人気は急上昇し番組のアイドル・アンバーの座を脅かす。またトレイシーは毎日黒人が出演できるブラック・デーにしようと提案するが、白人保守派の番組プロデューサー・ヴェルマは時代に逆行してブラックデーを廃止してしまう。黒人たちとトレイシーはデモを起こし警官隊と衝突する。

差別反対を主題としているが、久々の60年代ポップスサウンドのミュージカルだった。大物俳優の見せ場もあり、それは楽しかったのだが、日本語ではジョン・トラボルタが女装で主演のようにクレジットされていた。巨体を動かしてさぞ楽しいものだろうと思っていたが、実質はニッキー・ブロンスキーの方が大活躍して、少し映画のイメージが想像していたものと食い違ってしまった。

ニッキーはこのままスターダムを上り詰めて欲しかったが、翌年暴力事件を起こして芸能界から干されてしまったらしい。恋人役のニック・エフロンが順調に出世しているのに、残念だ。


監督 アダム・シャンクマン
脚本 レスリー・ディクソン
音楽 マーク・シェイマン
撮影 ボジャン・バゼリ

配役:
トレイシー: ニッキー・ブロンスキー
エドナ: ジョン・トラボルタ
ベルマ: ミシェル・ファイファー
ウィルバー: クリストファー・ウォーケン
アンバー: ブリタニー・スノウ
ペニー: アマンダ・バインズ
コーニー: ジェームズ・マースデン
メイベル: クイーン・ラティファ
リンク: ザック・エフロン

ヘアスプレー 2007 米国

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