原作はアメリカの怪奇小説家ラブクラフトが1928年に書いた作品。
映画としては前作「襲い狂う呪い」から四年後に再びダニエル・ホラー監督がラブクラフト作品に挑戦した作品である。

しかし前作より、明らかに予算が縮小されており、ラストはバタバタになってしまった。


 

Synopsis:

ナンシーは大学に古書ネクロノミコンを探しに来たウィルバーと仲良くなる。残念ながら古書の貸し出しは叶わなかったが、その代わりにナンシーをお持ち帰りしてしまう。

ナンシーには媚薬あるいは麻薬を飲ませて言うなりにしてしまう。アーミテージ教授エリザベスが彼女を迎えに言っても、全くその気はないらしい。アーミテージ教授はウィルバーの出産に立ち会ったという医師コリーにあって話を聞く。彼は双子だったらしいが、もう一人は何故か見当たらなかった。

一方、エリザベスはもう一度ナンシーを助けに行くが、運悪く開かずの間を開いて、モンスターに裸にひん剥かれた上、食べられちゃう。

そしてウィルバーは悪魔の儀式を始めること決心する。祖父は反対するが、ウィルバーは祖父を殺してしまう。そして大学の図書館に侵入して警備員を殺した上、奇書ネクロノミコンを入手する。
丘の祭壇にナンシーを連れて行き、横たえる。彼女の股間にはネクロノミコンが置いてある。それを見たアーミテージ教授は、対抗する強力な呪文を唱える。

 


Impression:

サンドラ・ディーがいい女になっていた。モンゴメリー・エリザベスみたいだ。でも前任者が断った仕事を受けてそれも全編悶えているだけなんて、かつて新人賞を取った女優の仕事とは思えない。
それを言うならディーン・ストックウェルも同じことだ。子役でまず栄光を掴み、20代で壁にぶつかり、TVに新天地を求めてブレイクして、80年代から映画の常連に復帰したのだから。
ディーン・ストックウェルが「ヨグソドース」と言っている姿は、特撮がショボければしょぼいほど、滑稽になってしまった。

この映画の見せ場は最後のモンスターだろう。これが見たくて観客は席を立たないのだ。

私はモブの人数が多ければ良いと思わない。それより美術出身の監督なのだから、ゾンビのようにメイクアップで誤魔化せるものでなければ、モンスターの特撮部門に予算を掛けるべきである。独立映画とは言え、クトゥルフ神話はラストに怪物が出てくることが多い。ひたすら前半は我慢して観客には最後にドッキリしていただくのが得策だろう。スーツアクターに被ってもらって動いてもらおう。

どうして円谷プロが気付いたことをロジャー・コーマンは気付かなかったのか。

 


Staff/Cast:

製作総指揮 ロジャー・コーマン
製作 サミュエル・Z・アーコフ
ジェームズ・H・ニコルソン
監督 ダニエル・ホラー
原作 H・P・ラヴクラフト
脚本 カーティス・リー・ハンソン、ヘンリー・ローゼンバウム、ロナルド・シルコスキー

 

出演
サンドラ・ディー (避暑地の出来事)
ディーン・ストックウェル (パリ・テキサス)
エド・ベグリー
サム・ジャッフェ
タリア・コッポラ

ダンウィッチの怪 (The Dunwich Horror) 1970 AIP(アメリカ)ロジャー・コーマン製作総指揮のクトゥルフ神話

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