「ウェストサイド・ストーリー」の歌曲を作詞し、のちに映画「ディック・トレイシー」でアカデミー歌曲賞を受賞する音楽家スティーブン・サンドハイムと映画「サイコ」に主演したアンソニー・パーキンスが共同で脚本を書き、アメリカ探偵作家クラブが主催するエドガー賞の最優秀映画脚本賞を獲得した作品。監督は「グッバイ・ガール」「愛と喝采の日々」「フットルース」のハーバート・ロス。名優七人だけの殺人ゲームだ。

Synopsis:

名プロデューサー・クリントンの妻シーラは、パーティーの夜に轢き逃げされて死んだ。 クリントンは6人の関係者をカンヌに停泊中の豪華ヨット“シーラ号”に集めた。彼らは全員、妻が死んだパーティーに出席していた。彼は妻のひき逃げ犯がこの中にいると信じていたからだ。 売れない脚本家トムとその妻で資産家のリー、エージェントのクリスチーヌ、売れない監督フィリップ、女優アリスとその紐のような夫アンソニー。クリントンは船上で一人一人に「万引き」「ホモ」など意味深な言葉を書いたカードを渡し、「シーラの最後」という映画を作ろうと言い出す。その言葉を聞いて一同は悪い予感がした。 映画に関われる権利は、これから行うゲームの成績で決まると言う。1回目のゲームでは鍵を全員に渡した。街にある部屋の鍵でそこにクリントンが隠れていて問題を出した。 二回目のゲームでは、廃れた修道院を使い全員修道僧の格好をしてクリントンを探す。しかしクリントンは殺されて発見される。 警察に連絡した上で、シーラ号に戻りトムが推理を始める。聞き役はフィリップだ。ところがトムは結論を前に言い淀んだ。そのとき、リーが告白する。リーが交通事故でシーラをはね、そのことをクリントンが脅迫したから殺したと言うのだ。その夜、リーは浴槽で手首を切り自殺した。 翌日アリスアンソニーは険悪なムードで去って行く。トムが街に出ると船長と船員たちがクリントンが死んでどんちゃん騒ぎしていた。夜になってトムが戻るとフィリップだけが残っていて難しい顔をして考え込んでいた。そしてフィリップが探偵役でトムが利き手を引き受けて今回の事件を改めて検証する。  

Impression:

ジェームズ・コバーンが最初に殺されるとは思わなかった。そして犯人が自供、自殺して一件落着のはずだった。 しかしまだその時点で上映時間はかなり余っていた。これはどんでん返しがあると思っていたら、案の定・・・。 最後は探偵役が別の犯人と二人きりで推理を披露するが、いつの間にか部屋が密室になっていて犯人が探偵役に襲いかかる。 今どき珍しい露骨なミステリー映画なので、ハッキリしたネタバレは控えるが、不連続殺人事件だ。 クリントンが仕掛た罠を自分の欲望のため利用した点は賢いと思う。しかし犯行を計画する時間がわずかしか無かったので、犯人が賭けて失ったものが巨大なのが唯一の欠点。自分はそこまでのリスクを賭けようとは思わない。  

Staff/Cast:

監督 ハーバート・ロス 製作 ハーバート・ロス 製作総指揮 スタンリー・オトゥール 脚本 スティーブン・サンドハイム 、 アンソニー・パーキンス 撮影 ゲリー・ターピン     出演 ジェームズ・コバーン 映画プロデューサー・クリントン リチャード・ベンジャミン 売れない脚本家トム ジョーン・ハケット トムの妻で富豪のリー ダイアン・キャノン 芸能事務所社長クリスティン ジェームズ・メイソン 売れない映画監督フィリップ ラクウェル・ウェルチ 売れない女優アリス イアン・マクシェーン アリスの夫アンソニー イヴォンヌ・ロメイン クリントンの妻シーラ  
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