タイトルは「サザエさんのスイートホーム」と読む。シリーズ第6作目である。

 

ようやく結婚できたサザエとマスオ。しかし相変わらず波平、舟、カツオ、ワカメと同居なので気を遣う。マスオが月賦でテレビを買ってもカツオと友達に占領されてしまう。夏休みのキャンプへ出かけてもカツオとワカメが漏れなく付いてくるし、大学生には集られる。折悪しく、舟が入院しサザエは一家の家事一切を引き受け、マスオの相手をしている暇がない。マスオはというと、クラブで同僚の未亡人鮎子と再会し、再就職先探しを請け負う。そしてマスオと鮎子が一緒に歩いているところをサザエが見つけたから、初めての夫婦喧嘩が発生する。しかし仲人も巻き込んだ離婚騒ぎも、マスオが秘書課長に出世して社宅に入れることになり一件落着である。

 

早撮りの青柳監督、いよいよ本領発揮の映画である。

結婚までのゴタゴタと比べると若く甘い雰囲気も落ち着いて、ごく普通の平凡な家庭のお悩み問題に近づいた。当時は皇太子様ご成婚ブームでテレビが家庭に導入されたが、映画でもマスオがつきあいで真っ先にテレビを月賦で買って、サザエがむくれるシーンがある。

サザエさんはいつも以上に顔芸を見せて楽しませるのだが、手の込んだ歌のシーンが思ったより少なく、ロケも少なくてやや盛り上がりに欠ける。ただし漫画オリジナルのネタはいつもより多く見られた。

タイ子役の白川由美が再登場。ただし映画ではマスオの妹である。今回は江原達怡とのロマンスが描かれる。

雪村いずみも重役の娘として、安西鄕子は同僚の夫人役で再登場。雪村は二曲ほど美声を聞かせる。

次回作からサザエはカツオ、ワカメらと別れて社宅に入って映画オリジナルの展開が始まる。と言ってもカツオ、ワカメはやはり新婚家庭に潜り込んでくるだろうな。

 

監督:青柳信雄
製作:杉原貞雄
原作:長谷川町子
脚本:笠原良三、蓮池義雄
音楽:神津善行
撮影:完倉泰一
 

配役
江利チエミ
小泉博
藤原釜足
清川虹子
白田肇
猿若久美恵
雪村いづみ
白川由美
柳家金語楼
森川信
江原達怡
安西郷子
沢村いき雄
藤間紫
北川町子
八波むと志
藤村有弘
一の宮あつ子
平凡太郎
谷村昌彦

サザエさんの新婚家庭 1959 東宝

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