燃える秋」と来れば、語呂から言っても「秋が燃える」である。

「燃える秋」の歌詞は五木寛之先生の詞だが、言葉数を合わせて作ったものであんまり凄いと思わない。それより武満徹の曲に思わず「ありがたや、ありがたや」と平伏してしまう。そしてあの独特の世界観は「武満徹+ハイファイセット」の組み合わせならではのもので、他の歌手が歌っても魅力を感じない。

それに比べて「秋が燃える」は、五木先生が似たようなタイトル曲を既に書いているのに「作家が何様」と言いたげな岡田冨美子の作詞が凄いと言うか自棄っぱちというか、男性作詞家ならば恥ずかしくて、ここまで書けない。

だが歌手のリミッターが働いたのか、私は同期の畑中葉子ちゃんじゃないと言いたかったのか、サッパリしたひっちゃんが歌うと全くいやらしく聞こえない。だから成功しなかったが、個人的にこの歌は好きだ。

映像は「クイズドレミファドン」MCのひっちゃんがユニフォームのまま、歌う姿を映している。せめて衣装を着けて歌いたかったろうに。後ろでスマイリー小原さんがステップを踏む姿が懐かしい。

もしこの歌が成功していたら、翌年の大ヒット曲「まちぶせ」もレッツゴーヤングのMC石川ひとみも生まれなかった。

「秋が燃える」 1980 石川ひとみ

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